グレーパールが葬儀の席にふさわしいジュエリーであるとはいえ、その着け方を間違えると、一瞬にしてマナー違反となり、周囲に不快感を与えてしまう可能性があります。せっかくの弔意が台無しにならないよう、絶対に避けるべきNGな着け方をしっかりと覚えておきましょう。まず、最もやってはいけないのが「二連・三連のネックレス」です。これは、不幸が「重なる」ことを連想させるため、弔事においては最大のタブーとされています。葬儀で許されるネックレスは、必ず「一連」のものだけです。次に、「ロングネックレス」もNGです。鎖骨より下に来るような長いネックレスは、ファッション性が高く、お洒落を楽しむためのものと見なされます。葬儀のアクセサリーは、あくまで故人を悼む気持ちを表すための身だしなみの一部。華美な印象を与えるロングタイプは避け、長さ40cm前後の、首元にすっきりと収まるプリンセスタイプを選びましょう。また、「デザイン性の高いもの」もふさわしくありません。例えば、パールと他の宝石が組み合わされたもの、ペンダントトップが付いているもの、金具がゴールドであったり、デザインが凝っていたりするものは避け、あくまでもパールのみで構成された、シンプルなデザインのものを選びます。イヤリングやピアスにも注意が必要です。ネックレスとお揃いにするのが基本ですが、チェーンなどでパールがぶら下がり、「揺れる」タイプのものはNGです。「悲しみに心が揺れる」とされたり、華やかな印象を与えたりするためです。耳にぴったりと付く、一粒タイプのスタッドピアスか、直結タイプのイヤリングにしましょう。指輪については、結婚指輪以外は外すのが基本ですが、パールの一粒リングであれば着用しても構いません。ただし、その場合も、台座が華美なものや、他の宝石が付いているものは避けます。これらのNGな着け方を避け、シンプルで控えめな装いを心掛けることが、故人への敬意とご遺族への配慮を示すことに繋がります。